楽育アロマ⑪季節や天気の不調
楽になる育児、楽しい育児のためのアロマケアをご紹介します。
橿原市のメディカルアロマセラピスト村上晃子です。初回①にて精油の注意点(妊娠中・持病のある場合・毒性等)を紹介していますのでご覧ください。
気象病あるいは冬季うつをご存知ですか? 台風や雨の日等に具合が悪くなる、もしかするとそれは「気象病」かもしれません。気象病は、気圧の変化を身体が敏感に感じ取ることで起こる不調です。男性より女性に多く、国内で1,000万人以上の方が何らかの影響を感じたことがあると言われます。症状は多く、頭痛にめまい、倦怠感、眠気、むくみ、肩こり、神経痛等ですが、中には倒れるほど症状がひどい人もいるようです。
気象病の対策としては、以下のようなものが挙げられます。
・耳に気圧の変化をあまり感じさせないよう耳栓や耳マッサージをする
・深い呼吸を行う
・ストレスを貯めない
・血行を良くする
・睡眠不足にならない
・天気予報等で気圧の変化をチェックし、症状が出そうな日はなるべく外出等を控えめにする。
精油でサポートするなら、
①リラックスの成分が多く含まれる真正ラベンダー
②気分を明るくするスィートオレンジ
③呼吸を深めてくれるフランキンセンス
④血行を良くしてやる気を高めてくれるローズマリー(注意要)
⑤自律神経を整えてくれると言われるベルガモット(光毒性注意)
等をおすすめします。
また、冬に極端にナーバスになる・億劫でやる気が出ない・特にイライラするという場合は「冬季うつ(季節性情動障害)」かもしれません。こちらも女性の方が多いと言われます。
1、2月をピークに、10月から3月にかけて症状が出やすい期間です。通常のうつは食欲が減退することが多いのですが、冬季うつは食欲が増し、特に炭水化物を欲しがり太る傾向があります。
冬季うつの原因は、日照時間の短さです。光が不足すると脳内でセロトニンの分泌が減り、うつ病になりやすいと考えられています。逆に言うと春には症状が気にならなくなります。とはいえ、長い場合には不調が半年ほど続くのですから対策が必要です。こちらには、太陽の光を浴びることが1番です。
・なるべく屋外、屋内なら窓辺にいて日光を浴びる(1日1時間)
・特に朝の散歩がおすすめ(質の良い睡眠にもつながる)
・雨の日は家の照明をできるだけ明るくする
・読書する場合には卓上照明器具を使用
・水泳やヨガ、ウォーキング等の運動(1日20分)、
・セロトニンの分泌を促進するものを食べる(豚肉・豆・バナナ)
おすすめする精油は、上記と同じです。
不調の原因がわかると対策が取れるかもしれません。たびたび頭痛等の不調がある場合には、天気や食事、行動・気分、睡眠時間、便通の記録をつけて下さい。もしかすると、頭痛と天気等が関連していたりするかもしれません。また、診察を受ける場合にも記録が診断の際に役立つかも。季節や天気の不調は体質にもよるので「こんなもの」と気楽に考えるのも一興です。
子どもが大事。自分の時間も大事。誰かとおしゃべりする時間も大事。家族で過ごす時間も大事。自分も大事。ですよねー。